山麓蔵の目の前に広がる棚田の地区。 山麓蔵周辺の栽培地区3か所のうち、田んぼ一枚あたりの広さが平均して大きめで、非常に美しい景観の棚田が続くエリアです。 日当たりも良好で、他の地区と比較すると生産性は高めとなっています。 しかし、この地区も標高が高く、灌漑用水が入らないため、山から流れる清らかな天然の山水で秋津穂が栽培されています。 長年、地域の農家の方々が農業を担っておられますが、高齢化や後継ぎ不足の問題によってその持続性が問題となっています。 今後、ご協力いただける地域のパートナー農家さんに、徐々に秋津穂の栽培に切り替えていただき、共に減農薬栽培に取り組んでいく地域となっています。 2023年より減農薬栽培に切り替えていただいた田んぼでの土壌分析結果では、土1gあたりに生息する微生物数の経年での増加がみられています。 環境負荷の少ない農法によって微生物の多様性が回復しつつあり、その土地の個性が栽培される秋津穂へ引き出されています。 この土地で栽培される秋津穂で造られるS風の森には力強い大地のエネルギーが宿り、豊かな複雑味が特徴となっています。

栽培地区:
北地区
醸造家のコメント:
今回の仕込み時には、農家の静間さんご家族にもご参加いただきました。 昨年の「S風の森2024☆静間/北地区」のリリースを経験し、「より多くの方に自分たちのお米のお酒を楽しんでいただきたい」との思いで2025年は栽培面積を増やし、更なる深いご協力をいただいています。 2025年の厳しい酷暑と山水不足を乗り越え、北地区で静間さんが栽培された秋津穂より出来上がったS風の森は、2024年産よりも軽やかさが増していながら、お米が持つほのかな渋味や酸味といった複雑味が重なり合い、多層的な「奥行き」を感じさせる仕上がりとなりました。
【2024年産】ひと口飲むたびに、その味わいをじっくりと嚙み締めたくなる1本です。醸造の特徴としては杉浦さんのお米と比較して、蒸し上がったお米は少し硬く、締まった蒸米になりやすいです。 お米由来の酸味や渋味といった複雑味“大地のエネルギー”の力強さがありつつ、味の要素としてまとまりを感じさせる酒質となる傾向を感じております。 赤いブドウ、バナナなど芳醇な果実の香りがしっかりと感じられます。 シャープな⼝当たりながら、お米由来の酸味や渋味、苦味といった複雑味=葛城山麓地区の“大地のエネルギー”の力強さが後口を引き締めます。 冷やした状態から徐々に温度が上がるにつれ、葛城山麓地区の“大地のエネルギー”の力強さより感じることが出来、一口含むたびに、お米由来の様々な味わいの要素を感じて頂けます。
栽培者:
静間幸一
栽培方法:
減農薬・減化学肥料(当地比5割減)
原料米:
奈良県御所市葛城山麓産 秋津穂100%
未来酒度:
醸造責任者:
中川悠奈
容量:
720ml
ラベルのシーン:

S 風の森のラベルでは、山麓蔵からの景色や風景(Scene)を切り取り表現。山麓蔵と里山の夕暮れの風景をイメージしたデザインとなっています。 農作業やお酒造りなど山麓蔵を取り巻く一日が終わり、だんだんと夜が近づく空が表現されています。