Sanrokugura

山麓蔵こと、

葛城山麓醸造所

Sanrokugura


2024年、私達は新たに醸造所を建造しました。その名も、葛城山麓醸造所、通称山麓蔵” 。

山麓蔵は、私たちがS風の森を造るのに使用する秋津穂米が育てられる葛城山麓の伏見地区の棚田の真ん中に位置しています。

ただ酒造りをするだけに留まらず、御所市山麓地域に根差して新しい里山を持続的に守り育てるために多くの取り組みを行う拠点とします。その中心にあるのが、風の森里山コミュニティです。

風の森里山コミュニティ

秋津穂を生産して頂いている農家の収入を高め、農業や棚田・ 里山の持続性に繋げてく仕組みのこと。


従来の農家、酒蔵、 酒屋、消費者というそれぞれの立場の垣根をなくし、輪のように繋げることでお互いへの理解を深めあい共生することで「里山を100年先へ繋ぐ」という共通の目的意識を醸成していくものです。

酒蔵

-山麓蔵にて「S風の森」を醸造する-

美しい棚田の真ん中にある山麓蔵で、醸造家自身が里山と共生し、葛城山麓の地の力を感じながら感覚を研ぎ澄ませ、この地で収穫された秋津穂米でその魅力を余すことなく「S風の森」として表現する。農業と共生し酒造りを通じて、里山を100年先につなぐ。

農家

-葛城山麓地区にて、土地の魅力あふれる秋津穂を栽培する-

標高が約400mと高く灌漑用水が届かないため、山から湧き出でた山水で良質のお米が育つ環境である葛城山麓地区で、秋津穂を栽培する。 里山の環境を保全し、里山を100年先につなぐ。

酒屋

-農家から直接米を購入し、山麓蔵で醸した「S風の森」を販売する-

農家から直接「S風の森」の原料となる秋津穂米を購入し、山麓蔵で造られた「S風の森」を販売する。農家と距離が近づき、農業体験を通じてより深く消費者・飲食店へ里山農業の魅力を伝える。 「S風の森」を深く伝えることで、里山を100年先につなぐ。

消費者

-「S風の森」を購入し、里山を応援する-

「S風の森」を購入することで、里山基金へ1本当たり50円の寄付がされる。時には農業体験を通じて里山を深く知り、お酒を楽しむことで、その美味しさが何に寄与し、自分たちの未来にどう影響をするのかを考える。 「S風の森」を楽しむことで、里山を100年先につなぐ。

Architecture

建築について

Architecture


棚田の風景に馴染む、吉野杉による平屋の木造建築。

御所まちに在住の建築家 吉村理氏に設計を依頼。地元の大工職人による建設、壁面の漆喰も地元の左官職人に手掛けていただきました。

「棚田と呼応する建物の形状とし、稲穂のリズムと合わせたランダムな開口部から、棚田に吹く風が抜ける建物にしました」

建築の力で、可視化しづらい葛城山麓地区の自然が生み出す農業と、酒蔵との関わりを視覚的に表現しています。

 
吉村理(よしむらただし)/ 建築家。

1975年生まれ。京都大学大学院、團紀彦建築設計事務所を経て、2008年吉村理建築設計事務所設立。奈良県御所市の町屋を改修し、拠点に。